参照の使い分け

初歩的なことですが普段使い慣れている関数でも、間違った値が反映されたり、ずれたり・・・出したい結果がうまく出ず、修正の手間をかけられます。
相対参照・絶対参照・複合参照 、そして構造化参照を正しく使い分けて地味なストレスから解放されましょう。

🔎 基本的な参照の種類

  • 相対参照: コピーすると行または列が自動で変わる
    下記の例の場合、商品ごとの納品金額を上代×納品数で計算しています。
    D3セルに計算式を入力し数式を下へコピーすると行が自動的に変わります。
  • 絶対参照: コピーしても常に同じセルを参照
    下記の例の場合、商品ごとにの下代を掛け率×上代で計算しています。
    掛け率はB1セルを参照したいので、数式を入力する際に行と列を$マークで固定し、数式をコピーしても参照するセルが動かないようにしています。
  • 複合参照: 列だけ固定、または行だけ固定
    下記の例の場合、商品ごと、還元率ごとのポイントを上代×ポイント還元率で計算しています。
    上代は縦並びなので列を固定し行は動かす、還元率は横並びなので列を動かし行は固定し、それぞれ列または行が動いても参照がずれないようにしています。

✅ それぞれの使用場面
相対参照:単価×数量、日別の売上高など繰り返し同じ計算式を使用する場合。
絶対参照:消費税や為替レート、掛け率など固定値を使用する計算
複合参照:クロス集計

構造化参照

紹介した基本の参照に加え、テーブルを使用した構造化参照があります。

✅ 構造化参照とは?

  • テーブル機能を使ったときに利用できる参照方法
  • セル範囲ではなく、テーブル名や列名で指定できる
  • データが追加されても自動で範囲が拡張される

✅ 基本
下記の例のように上代×納品数で納品金額を計算する場合、数式を入力する際セルを選ぶと[@上代]、[@納品数]のように列名が指定され、数式をコピーしなくても自動反映されます。


他のテーブルの値を参照することもでき、その際は参照するテーブルのセルを選ぶと
テーブル名(下記の場合”掛け率テーブル”)+列名と表示される。
参照するテーブルは同じシート内でも別シートでも可。

行や列が追加、削除されても自動的に参照範囲が調整されるので数式を修正する手間が省け、数式の修正が必要になった場合も一番上の数式を修正すればコピーすることなく修正が反映されるのも特徴です。

テーブル化はテーブルにしたい範囲をドラッグしCtrl+Tで簡単にできますが、セルの結合ができない、列名の重複や空白を使用できないことに注意が必要です。

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